「宇宙論の旅に終わりなし」の中で、予約していたサイモン・シン著『ビッグバン宇宙論 (上・下)』が予想外に早く、しかも同時に届いているという連絡を受けて嬉しかったと書いた脇に、「これから読むのが楽しみである(他にも嬉しいことがあった。後日、書くかもしれない)」とも付記している。
 それは、実は、さる方より「結純子ひとり芝居 地面の底がぬけたんです」のチケットを贈っていただいたのである。
「[Mognet] 結純子ひとり芝居 地面の底がぬけたんです」なる頁を覗いていただければ分かるが、結(ゆい)純子さんによるひとり芝居なのだ。
butai-1.jpg

→ 会場入り口の光景


 早晩、上掲の頁は削除されるものと思われるので、「あるハンセン病女性の不屈の生涯」と題された一文を一部でも転記しておきたい:
 藤本としは1901年(明治34年)に東京・芝琴平町で生まれた。子供の頃は芝居好きの母親に連れられ、よく歌舞伎を観に行った。縁談がととのった18才の時、突然、自分がハンセン病であることを知り、はかり知れない衝撃を受けるとともに、絶望の淵に立たされる。数年後に相次いで両親を亡くし、自殺を図ったが果たせなかった。以後、療養所を転々とする間に全身が麻痺し、47才のとき失明。しかし不自由にもかかわらず、唯一感覚の残った舌を使って点字を読み、過酷な人生にもかかわらずいつも笑みを忘れず、病友にも慕われた。1987年(昭和62年)岡山県の国立療養所邑久光明園で死去、86歳だった。
 彼女の自伝的な聞き書き・随想集「地面の底がぬけたんです」(思想の科学社刊)は人間の生き方を深く考えさせる感動的な本である。ひとり芝居「地面の底がぬけたんです」は女優結純子がみずみずしい感性と豊かな表現力で藤本としの不屈の生涯をいきいきと再現し、観客の心を揺さぶり、生きる元気を与えてくれる。

 実は、「ハンセン病の周辺」なんて記事(小生がこれまでに書いたハンセン病関係の記事目次)を急遽、昨日(12日未明)書いたのも、この日の芝居のための準備でもあったのである。

続きを読む