誕生日とか命日とか、意味があるようなないような。けれど、何かを感じたり考えたりする切っ掛けには十分なりえる。
 などと書くのも、今日23日(水)の祭日、ある還暦のパーティに参加(?)してきたからだ。本来は受付の役目を担っていたのだが、前日の火曜日はタクシーの営業で、水曜日未明まで仕事。二時間ほど早めに切り上げて帰宅し、メールを打ったりなど最小限のネットタッチをして就寝。十時過ぎだったかに目が覚めたので、パーティが終わってからネットに向かうのはきついだろうと思われ、敢えて季語随筆の執筆に取り掛かった(「勤労感謝の日…無為徒食に感謝」である)。
 書き終えてアップしたのが正午過ぎ。それから外出の支度をしつつ、冷蔵庫に買い置きしてあったフランクフルトを齧って、慌てて出発。家を出たのは12時20分。13時のパーティ開始には電車では間に合いそうになく、バイクで駆け参じたのだった。
 パーティの準備関係者の集合時間は午前の11時! もう、怠慢のそしりを免れない(実際、叱られました)。


→ バランサのライブ! img20051201.jpg

 そんな私事は別にして、還暦を迎える人を祝うため盛大なパーティを開く。我がチームの開設当初からの功労者であり中心となってきた方であり、なんといっても人徳のある方だから、みんなに祝われる円満そうな顔を見て、ああ、こういう人だからこそ祝われるんだろうなと感懐に耽っていた。
 ある人生の節目に生きていること、この人に出会ったことに感謝すること、そもそも生きているということに不思議を越えて不可思議な何かを感じること…などと。

 すると、パーティの終わりに当日の主人公たる還暦を迎えた方が、驚くようなお礼の挨拶をされたのだった。


img20051201_1.jpg ← 踊りの名手で楽器ガンザの名手で名伯楽を囲んでのひと時。

 その方曰く、凡そ誕生日を祝ってもらったことなど一度もないというのだ!

 彼を知る人はともかく、会場に詰め掛けた200人近くの人の大半は驚いたのではなかったろうか。
 恐らくは、晴れがましいことが好きじゃなく、祝うという話があっても、断ってきたという面があるのだろうと思うけれど。

 パーティのレポートは、敢えて書かない。盛況だったとだけ書いておく。
 バランサというフジテレビの「ミュージック・フェア」に出演したり、営業中の小生が車中にあってラジオを聴く際、NHKを聴く以外の時間は大概、聴いているJ-WAVEの「SAUDE! SAUDADE...」主催カーニヴァル・イベントに出演したり、南佳孝のアルバム『フェスタ・ヂ・ヴェラゥン』に参加しアレンジと演奏を行ったりと活躍している、サンババンドの熱気溢れるライブがあったことは特筆しておこうか。
 無論というべきか、我がサンバチームの中から選りすぐったメンバーらによる演奏とダンサーらの踊りは、小生が聞いた場所(受付)がステージに近かったせいもあって、間近で楽しめて嬉しかった。
 敬愛する方の司会ぶりやパフォーマンスも間近で見ることが出来たし、言うことなし!
 ああ、画像が手元に何枚もある…載せたいなー!

→ パーティのこの賑わい! img20051201_2.jpg



 キルケゴールを気取るわけではないが、弧と無にのめりこみがちな小生さえも、サンバの世界に興奮させてもらった。
 狂騒のひととき。感激。この腰の思いっきり重い小生さえもが観客らの身振りを真似て踊りの真似をしたのだった!

 が、一歩、外に出ると自分の世界が待っている。四時半過ぎなのに、暮れなずんでいて、その闇の奥へ奥へと、サンバの世界に自ら関わり楽しむ人たちに背を向けて分け入っていく…というより、落ち込んでいく、沈み込んでいく。
 オンボロになりかかっている体に鞭を入れて、夜半からの季語随筆の執筆に備えるため…、真っ白な画面の中にデジタルの、つまりはバーチャルな渦を描くため…。


[本稿は、季語随筆「キルケゴール…命日…還暦」(November 24, 2005)からサンバ関連部分の記事を抜粋したものです。我がサンバチーム・リベルダージ(G.R.E.S.LIBERDADE)の還暦パーティの模様です。(アップ時追記)]